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喉元過ぎれば熱さ忘れる?2011.10.31 Monday
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野田首相が29日、インドと原子力協力、そして今日の新聞にもベトナム原発、日本と・・・
の記事がありました。
日本は未曾有の福島第2原発事故を経験、除染すらまだまだこれから。
最終処分すら、まったくの未定なのに新たに原発協力をしようとしているのですか。
原子力ではなく自然エネルギーの協力なら「さすが日本!」と言いたいところですが
後先考えずまた原子力を普及するのでしょうか。
もしインドやベトナムが原発事故を起こしたらその時、日本は責任を負うのでしょうか。
今すぐ原子力を全廃なんて非現実なことは言いません。
だけど原子力普及はやめましょう。
安全に絶対なんて言葉は通じません。
これ以上地球を汚すのはやめましょう!
まさやん
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近未来小説 2020年(8)2011.10.29 Saturday
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「ただいま!」
「あなた、おかえりなさい」
「親父、ただいま!」
「なんだ、大地帰ってきたか」
「さっき帰ってきたところ」
「あなた、大地の就職祝いで食事用意してますよ」
「今夜は豪勢だな〜」
「さぁ〜、食べるか!」
ジリリリリ〜ン!
ベルで目が覚めた。
昼食を食べて寝てしまったようだ。
菊池が
「遅れるとどやされるぞ」
「はい」
「沖、急ごう」
「田中さん、俺寝てしまいましたよ」
「俺もだ」
原さんがくれた手拭いと軍手を手に階段を下りた。
降りる途中、夢を思い出し
「今頃、俺が行方不明でアタフタしているんだろうな。
しかしどうすることも出来ない。
加奈、許せ!」
作業場に到着。
「班長、午後はどうすればいいですか」
「まだ荷物がきてない。
3人ともしばらく待機」
「はい」
菊池が
「今日は午後は楽だな。
お前ら、儲け物だ」
「ところで田中とやら、俺と同い年のようだが戦争の時はどこにいた?」
「えっ、戦争?」
「何言ってんだ。
太平洋戦争だよ。
海軍か?陸軍か?」
「いえ・・・私は」
返答に困った。
「まさかお前兵隊に行かなかったのか?
非国民か」
「・・・・・・」
2020年から来たなんて言ったって到底信じてもらえない。
適当に答えてもボロが出るだけだ。
沖は助太刀してきた。
「田中さんは研究分野にいたから兵隊は免れたんだよね」
「研究か。
楽な身分だな」
「みんなが必死になって戦っていたのによ」
「俺は本土決戦の陸軍兵として日夜厳しい訓練をしていたよ。
戦車兵としてな。
みんな上官は鬼のようだった。
毎日ピンタの嵐だった。
お前ら、体は五体満足のようだが俺はな・・・。」
菊池はズボンのすそを上げると片足が義足だった。
道理で歩き方がぎこちないと思った。
「俺はこんな体でここで仕事をやっているがお前ら五体満足でヒィ〜ヒィ〜
言ってるんじゃねぇぞ」
田中と沖は菊池の戦後の壮絶な人生を歩んできたのを想像したら声も
出なかった。
二人とももちろん戦後生まれ。
菊池のように体を張って日本を守り戦後の復興で日本は立ち直り一時は
経済大国と言われるようにまでなった。
改めて感謝しなくてはいけない。
班長が
「おい、そこの3人!」
手招きをして呼んでいる。
「はい」
「午後は3人ともベルトコンベアの仕事だ。
菊池、新人に教えてやってくれ」
「了解!」
「これからベルトコンベアに大量の荷物が流れてくる。
それを主分けする仕事だ。
行き先別に台車に積み込む仕事だ。
のんびりしていたら荷物だらけになってベルトコンベアが止まるからな。
息つく暇もないぞ」
「はい」
田中と沖は台車を組み立てる時間がもったいないから今のうちにと、いくつか
セットした。
菊池が
「ほぉ〜、手際がいいじゃねぇか。
たまには使えるところもあるんだな」
ベルトコンベアが動き出した。
「夕方までフル回転だからな!。
覚悟しろよ」
田中と沖は配置につき、身構えた。
荷物が流れてきた。
大小様々。
ステッカーを見て行き先別に分ける。
重さも様々だ。
軽いのもあれば重いのもある。
3人は無言で荷物を処理していった。
祐一は無心の状態で体を動かした。
さっきの夢の出来事なんか考える暇もなかった。
沖は・・・と見ると機敏に動いている。
菊池も片足が義足とは思えない動きだ。
祐一は
「これで俺がヒィ〜ヒィ〜言っていたら笑われる」
そう思って必死に動いた。
無心でやっていたから、あっという間に時間が過ぎた。
ジリリリり〜ン!
菊池が
「3時に小休止だ。
一服しようぜ」
「はい」
二人とも汗びっしょり。
今度は手拭いがあるから汗は拭きながら仕事をしたが滝のような汗だ。
「沖、こりゃ今日だけで体重2〜3キロ落ちるかもな」
「ダイエットにはもってこいですね」
たばこ盆のところに行き一服し一息いれる。
「二人ともさっきよりは動きがいいじゃねえか」
「おかげさまで体が少し慣れました」
「午前中はどうなることやら・・・と思ったけどな。
ワハハ・・・」
10分の休憩が終わり
「沖、あと2時間だ。
頑張ろう!」
「うっ〜す!」
配置につき汗もひいてない体をまたフル回転した。
祐一は動きながら思った。
「俺は商社で大量の荷物を発注。
それで俺の仕事は終わりだがこういう縁の下の力持ちのおかげで仕事は
成り立ってんだ。
今まで倉庫作業員なんて・・・と思っていたが立派な職業だ」
あっという間に2時間が経過。
ベルが鳴った。
外はと見るともう薄暗い。
「フゥ〜}
祐一はベルトコンベアに手をかけ座り込んだ。
「田中さん、大丈夫?」
「あ〜、終わってホッとして力が抜けただけだよ」
班長が近寄ってきて
「ご苦労さん。
どうする、夜勤もやるか?」
田中と沖は手をふり
「今日は日勤だけにします」
これで夜勤などやったら、まじに死ぬ 笑
「じゃ着替えて事務所で給料を受け取ってください。
バスは6時の1本だけ。
乗り遅れないように」
「はい、ありがとうございました。
お先失礼します」
菊池が
「じゃ帰るか!」
3人はロッカールームへ行った。
「菊池さん、今日はお世話になりました」
「どうだ、帰り一杯やっていくか」
「今日、用事があるので・・・。
また今度」
「ちぇ、付き合いの悪い奴らだ!」
汗を拭き顔を洗い着替え事務所へ行き初給料をもらった。
二人は茶封筒をもらった。
中を見ると100円札が6枚、600円だ。
とても嬉しかった。
2020年じゃタバコも買えないお金だが、とても重みのある金だった。
「田中さん、なんだか封筒が重く感じますよ」
「本当だ、お金を稼ぐのがどんなに大変か今日1日いい勉強になった。
沖、今日の給料は原さんに手渡しだ」
「もちろん!」
二人は菊池に
「また来ます。
宜しくお願いします」
「おぅ、また来いよ!」
3人はバスに乗り込み御殿場駅へ向かった。
行きは不安で緊張したが帰りは達成感で心は高揚していた。
駅に到着。
「お疲れ様でした」
菊池は手を振り赤提灯のところへと向かっていった。
祐一は
「菊池さんも口は悪いがいい人だ。
1度一緒に飲んでみたいものだ」
祐一と沖は暗くなった夜道をテクテク歩きながら
「田中さん、俺達このまま、この時代に居座るのかな?」
「実は昼休みの時、夢を見たんだ。
我が家へただいま・・・の夢を。
今頃、捜索願いも出されて大変な騒ぎだろう。
だけどどうすることも出来ない」
沖は
「また霧が出て現場へ車で行ったら元に戻れないかな?」
「さぁ〜、どんなもんだろう」
二人は考えても解決策を見いだせないまま原さんのアパートに着いた。
まだ原さんは帰宅前。
お言葉に甘え、朝預かった鍵で家のなかに入った。
灯りを点け
沖が
「あ〜、田中さんお腹ペコペコだ!」
「何かある材料で作ってもいいのだが原さんが帰るまで待とう」
時間は7時。
まもなく帰ってくるだろう。
二人はごろ寝でボケッとしていた。
しばらくすると軽快なエンジン音が・・・
S500だ。
沖は起き上がり
「原さんだ!」
二人は外へ出て手を振った。
「原さん。お帰りなさい!」
「ただいま。
お疲れ様です」
そう言い3人で家の中に入り原は二人の顔を見るなり
「痩せましたね〜。
相当きつかったんじゃないですか」
「午後にはだいぶ慣れました。
それより弁当、本当に美味しかったです。
ありがとうございます。
そして原さんの心遣い、涙が出ました」
「そんな大したことしてないですよ」
二人は原さんから預かった100円札が入った茶封筒をお返しし、
給料袋も
「原さん、少ないけど世話になったお返しです」
「とんでもない!
受け取れません!!」
「駄目です。
私達の気持ちが・・・」
「これから二人生活するためにお金が必要です。
そのためにとっといてください」
「少しだけでも・・・」
「お二人の気持ちだけで十分です。
二人とも汗びっしょりだし、すぐ銭湯へ行って今夜は行きつけの焼き鳥屋で
一杯やりましょう」
沖は
「ありがてぇ〜!
腹ペコペコなんですよ〜」
3人は準備して銭湯へ行き原もお腹が空いてたのか?カラスの行水のように
銭湯を出た。
銭湯の近くに小さな焼き鳥屋があった。
祐一にとってほんの数日前、父の田中圭一と行ったばかりだった。
昭和30年代の焼き鳥屋も風情があっていい。
「早速入りましょう!」
原がガラス戸を開けると
「へぃ、らっしゃい!」
威勢のいい声だ。
「おや、原さん。
らっしゃい!
今夜はお友達と一緒かい。
カウンターへどうぞ」」
3人はカウンターへ座り
「田中さん、沖さん沢山食べてください。
いくらでも入るでしょう」
「原さん、沖のお腹は食い物だけでなく酒も凄いですよ」
「先日の飲みっぷりでわかってます 笑」
沖は
「今夜は食い物重視です!」
3人は笑った。
「ここのモツの煮込みは絶品なんですよ。
ねぇ、親父さん!」
「うちの煮込みは世界一ですよ」
「まずはビール3本!
あと焼き鳥一通り焼いて。
二人が腹ぺこだからいくらでも入りますよ」
「了解!」
3人はビールで乾杯した。
祐一はこんなに美味しいビールは初めての経験だった。
乾いた砂漠に染みこむかのよう。
沖も目を細め、この世の極楽!という顔だ。
「原さん、田中さん。
俺もう死んでもいい 笑
こんな美味いビール。
最高!!!
こんな美味いビールが飲めるなら毎日倉庫作業員やってもいいや」
「沖、調子にのって飲み過ぎるなよ」
「はい、お待ちどうさん」
モツの煮込みが出てきた。
味が底知れず深く染みこんでいる。
3人は一斉に
「美味い!」
親父さんは
「その言葉嬉しいね。
もう金はいらないよって言いたいよ」
次々備長炭で焼き鳥が焼かれていく。
「田中さん、沖さん、どんどん食べてください」
「はい、頂きます!」
祐一は店の壁に写真の額が飾ってあるのに気がついた。
1つは旧日本海軍の戦闘機零戦だ
祐一は商社勤務。
祐一の会社は太平洋戦争時、零戦のメーカーでもあった。
当時、世界一の性能を誇り太平洋ところ狭しとばかりに大活躍!
太平洋戦争初期、アメリカは零戦と一騎打ちするなという命令が出たほど。
今見ても惚れ惚れするスタイルだ。
もう1枚の写真は人物が2人写っている。
どうやら片方は親父さんの若い頃?
海軍パイロットだったようだ。
祐一はしばらく写真を眺めていた。
親父さんが気がつき
「あ〜、この写真かい」
「これは俺の青春そのものだ!
隣に写っている彼は俺と同じ零戦パイロットの西沢だ」
「西沢?」
祐一は思い出した。
写真を見た時、何かの本で見たような・・・
「あの有名な西沢広義さんですか?」
「ほぉ〜。
お客さん、西沢のことご存知ですか。
さぞや天国で喜んでいるだろうに。
俺と西沢は昭和18年ラバウルで253航空隊というところにいたんです。
俺は新米パイロットだったが西沢飛曹長の列機でしてね。
あの人の腕は凄かった!
アメリカのグラマンが束にかかっても負けはしなかった。
神業でしたよ」
「西沢広義さんは昭和20年に台湾上空で輸送機に乗って移動中、アメリカ
戦闘機に撃墜戦死されたんですよね」
「そうなんだ。
口癖のように俺は戦闘機では絶対死なん!と言っていた。
あの人の腕なら絶対負けはしない。
本当に残念だ!」
「ラバウルの魔王・・・というニックネームで有名ですよ」
「ラバウルの魔王??」
親父さんの顔色が変わった。
「お客さん、やけに詳しいが見たところ俺とあまり変わらない年代。
戦争中は何やっていたんだい?」
祐一は、はっとした。
西沢がラバウルの魔王というニックネームがついたのは戦後、昭和50年以降だ。
昭和37年の時代、西沢のことを知っている国民は少ない。
「いえ・・・・汗」
親父さんは
「お客さんは戦争の臭いがしないね〜
なんだか不思議な感じだ」
原は
「まぁ〜まぁ〜、親父さん。
話に夢中になると焼き鳥が焦げるよ 笑」
「あ〜、大丈夫!
俺はそんなへましないよ」
原が助太刀してくれて助かった。
突っ込まれて質問されたらどうしよう・・・と思った。
本当は親父さんに飾ってある零戦のパイロットの写真は西沢飛曹長だ!と
教えてあげたいくらい。
戦後歴史研究家が調べ、平成の時代にパイロットが西沢と判明したからだ。
親父さんが列機ということは背後の零戦は親父さん。
「俺も西沢飛曹長に可愛がられ一人前になった頃敵弾を受け負傷。
内地へ帰され、あとは終戦まで教官やテストパイロットで終わった。
悔いが残って仕方ない!」
「今の日本、西沢はじめ沢山の若者の犠牲があってこそ繁栄があるんだ。
敵国アメリカとも同盟を組んで複雑な心境だ。
昨日の敵は今日の友・・・」
本当は教えてあげたかった。
日米同盟は正解でしたよ・・・と。
沖は話題を変えようと
「原さん、明日はどうなりますか?」
「明日、10時に署にメーカーの人が来ます。
田中さん、沖さん、10時までに来てください」
沖が
「やった〜!
本田宗一郎と会えるかも」
「沖、社長ともなると多忙。
明日はどうかな」
「だけどメーカーの人が見たらびっくりするだろうな」
沖は
「今夜眠れそうにないや 笑」
まさやん
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提案 自転車税2011.10.27 Thursday
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「警察庁が自転車は車道を徹底」というニュースが昨日流れました。
たしかに歩道は歩行者との事故・トラブルもあり危険!
しかし現状では車道を徹底となると今度は車・バイクとの事故が急増
するんじゃないかと感じてしまいます。
取り締まりも重要だが早急に道路整備をやってもらいたいものです。
自転車は道路交通法では軽車両扱い。
不思議に思っていたのは自動車・バイクには税金があるのに対し
自転車は購入時の消費税のみ。
これだけ街中に沢山走り道路も使用しているのだから年間500円くらいの
自転車税を徴収したらどうだろうか?
税の使い道は新しい道路整備網の財源。
もう1つ自転車の取り締まりといっても警察官も多忙なはず。
これから更なる高齢化社会。
元気なお年寄りが沢山もてあましていると思います。
駐車禁止取り締まりのように2人1組のように民間に委託して電動自転車を
使い取り締まりをやってみたらどうだろうか。
取り締まる人の給料は自転車税の財源から。
自転車税を導入すれば不法投棄も減るだろう。
全国市町村の駅などに捨てられた自転車もだいぶ解消されるのではないでしょうか。
まさやん
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中国女児ひき逃げ事件2011.10.25 Tuesday
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先日こういう記事を載せました。
http://masayanhana.jugem.jp/?eid=26
「心の豊かさ」という記事で今月13日に中国広東省でおきた
悲惨な出来事です。
なんとか助かって欲しい!という気持だったんですが残念ながら
意識不明のままわずか2才という寿命で亡くなりました。
今日の新聞国際面にこういう記事がありました。
大手新聞社の記事ですが事件発生から12日後にこういう記事、
遅すぎではないでしょうか。
「人々の心の荒廃を嘆く声が・・・」
そのような記事が書いてありますが、もっと早く載せるべきでは
ないでしょうか。
報道の役目は真実を早く知らせるのが役目。
なんだか中国を刺激しないよう気を使っているんじゃないかと勘ぐって
しまいます。
「社会から道徳心が消えた」と記事にありますが中国だけではないように
思います。
日本も道徳・モラルはどこへ行ったんだろうと考えてしまいます。
私個人的なことですが20年前近くの話ですが、
友人とある街を歩いていて信号のない小さい横断歩道を渡ろうとしたら
猛スピードで突っ込んでくる外車がいました。
私はあぶなく転倒しそうになり車も停車。
しかしドライバーは謝りもせず、知らん顔。
私は思わず「この野郎!」
大きな声をあげました。
車はそのまま発進。
周りにいたサラリーマン達は車に対してではなく私に対して「なんだ、この人は?」
という目つき。
そして友人からも
「なんでそんなに怒るのよ」
私は
「今の暴走車がいけないんだろう」
友人は
「変な人だったらどうするのよ」
友人の言葉はたしかに一理ありますが、だからといって見て見ぬ振りは
良くありません。
「見て見ぬ振り」は今回の中国の事件がいい例です。
私は
「世の中のみんなが見て見ぬ振りしたらどうなるんだ!」
と口論したのを思い出しました。
日本も今、先がまったく見通せない不安定な時代。
こういう時代だからこそ、いいものはいい!悪いものは悪い!
はっきり口に出し人を思いやる気持を取り戻そうではないですか。
まさやん
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近未来小説2020年(7)2011.10.23 Sunday
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ガタゴト・・・
田中と沖、そして作業員を乗せたボンネットバスは大きなエンジン音を
響かせて走っていた。
街中を外れどうやら裾野方向に向かっているようだ。
どこまで行くんだろうか。
田中と沖は不安と緊張で黙り込んでいた。
車内はタバコの煙でモクモク。
二人ともタバコは吸うがすでにタバコは切れ吸いたくでも吸えない。
「そこの二人、初めてかい?」
隣にいた田中と同年代か、声をかけてきた。
「はい、初めてです。
田中と沖です。
宜しくお願いします」
ペコリと頭を下げた。
「俺は菊池。
わかんないことがあったら何でも聞きな」
「ありがとうございます」
「しかしお前ら、派手というか奇抜な格好しているな。
その格好、服は外国物か?」
「いえ、たまたま東京で買ったもので・・・」
2020年のことを話しても到底信じてもらえないし変人に思われる。
「その格好じゃ作業したら汚れるぞ」
「次回から汚れてもいい格好で来ます。
ありがとう」
祐一は
「この仕事は何時までやるんですか?」
「8時から5時までだ」
「しかし銭がほしい奴はそのまま夜勤もやるけどな」
「だけど初日の人間は疲れ切ってそんな体力ないだろう」
祐一と沖はぞっとした。
祐一は商社勤務の仕事は力仕事なんて無縁。
沖はメカニックだから力仕事は慣れている。
沖は緊張して黙ったままだった。
菊池は
「ここの連中、喧嘩ッ早くて口も悪いけど根はいい奴ばかりだ。
俺くらいのもんか、紳士みたいな奴は」
お世辞にも紳士風には見えない。
髪はボサボサ、手は長年の労働者風のごつい手。
声も酒で焼けたのか?しゃがれている。
しかし、そのユーモアさに沖は緊張がほぐれた。
話していくうち、現場に着いたようだ。
見ると木造の大きな倉庫。
大型トラックも数台止まっている。
菊池は
「帰りのバスは夕方6時。
それに乗り遅れると帰るバスないからな」
「ありがとう」
祐一と沖は原さんが今朝手渡してくれた紙袋を持って降りた。
現場の班長?責任者?らしい男が一人一人に名前を聞いていた。
順番に並び菊池の後ろに並んだ。
「お前は1号棟、次名前は?」
「菊池」
「お前は2号棟」
「田中祐一です。
初めてです」
ジロッとにらまれ、
「2号棟」
「沖龍也です。
俺も初めてです」
「お前も2号棟」
祐一は
「良かったな〜
現場が一緒だ」
「ほんとですよ。
訳もわからないところで一人じゃ心細くで・・・」
菊池は
「2号棟でよかったな。
1号棟は重量物ばかりでかなりきつい。
しょっちゅう作業員が手や足をつぶすからな」
祐一と沖はぞっとした。
沖は
「田中さん、俺の格好たしかに派手だよね。
浮いてるもんね」
「沖の格好、夕方には地味な色になっているんじゃないか」
「どうしよう・・・
一張羅なのに」
「俺も同じだ。
稼いで服も買わないと」
二人はどこへ行っていいかわからず菊池のあとを金魚のふんの
ように付いていった。
「菊池さん、わからないことだらけなのでまた教えてください」
「これから着替えて7時までに作業場に集合だ」
「着替え?」
「事務所に作業用の上着がある。
それを着て、あと軍手は必需品だ。
もちろん持ってきているよな」
二人は顔を見合わせた。
そうか、軍手か。
「持って来るの忘れました」
「お前ら、怪我しても知らねぇぞ」
菊池はそう言いながら事務所へ入っていく。
「うっす!」
菊池は常連のようだ。
事務所には岩石のような顔をした怖そうな管理職風の男性が一人。
「おぅ、菊池。
しっかりやれよ。」
「なんだ、後ろの二人は新入りか?」
「田中祐一と沖龍也です。
宜しくお願いします」
「力仕事は経験あるのか?」
沖は
「力仕事は任せてください」
「そうか、今日はタイルが大量に入ってくる。
じゃ新入り2人は午前中タイル1000枚やってもらおうか」
「タイル?・・」
祐一と沖はよくわからず、
「はい」
「着替えて7時になったら作業場に集合。
遅れるなよ」
「作業服はロッカールームにある」
菊池と一緒にロッカールームに入る。
ロッカールームといってもロッカーはすべて使用されている。
仕方なく手提げ袋は端に置き段ボール箱に無造作に置かれている
作業服を手しした。
どれもしわくちゃだらけ。
汗が染みこんでいる。
沖は
「わぁ〜 臭っ〜〜!」
「クリーニングしたやつないの」
菊池は
「初日は仕方ない。
お前らに合う作業着を持って帰って洗濯するんだな」
祐一は
「沖、今日は我慢するしかない」
2人はなんとか合う作業着を見つけ鼻をつまんで袖を通した。
「田中さん、体が痒くなりそう」
「ダニがいるんじゃないの」
「ほんとだ。
ダニ連中にとっては、活きのいい奴が来たって喜んでいるかもな」
菊池は奥のテーブルでお茶を飲んでいた。
「おい、時間になるまでのんびりしていろよ」
「はい」
席に腰掛け沖はお茶を入れ
「はい田中さん」
「サンキュー」
2人はお茶を飲み、フゥ〜
ひとときの休息だ。
「お前ら、タバコは吸わないのか?」
菊池はタバコを吸いながら尋ねた。
「いえ、吸います」
「まさかタバコも買う銭がない?ってわけじゃねぇよな」
「いや・・・
今日持ってくるの忘れたんです」
ハイライトをテーブルに投げ出し
「いいから吸いな」
「すみません。
1本だけ頂きます」
2人ともタバコはすでに切れ買うにもお金がない。
ライターも借りタバコに火をつけた。
体がニコチンを求めていたから少し強めのハイライトが体に染みわたる。
「お前ら、服装もそうだし時計もそうだ。
なんか不思議な奴だな。
格好だけは金持ち風でだけどタバコを買う銭もない。」
沖がしている時計はGショックの高級タイプだ。
祐一もセイコーの時計をしている。
不思議がられても仕方ない。
「家はどこなんだい?」
「東京と神奈川です」
「いいところに住んでいるな。
またなんでこんなところに、それも日雇いで?」
「いや・・・
そんなこと聞いちゃいけないな」
「ここはみんな訳ありだよ。
前科者もいればやくざもいる。
俺みたいに主にならないほうがいいぜ」
ジリリリり〜ン
ベルが鳴った。
菊池が
「集合の合図だ。
行くか」
3人は作業場に急いだ。
階段を下り作業場へ。
菊池は
「班長さん、新入り2人いるぞ」
班長に手を振っていた。
若い班長だ。
沖より若い?
「菊池さん、あんたはいつもの場所」
「新入り?、今日はちときついぞ」
「宜しくお願いします」
「そこのヤードにまもなくトラックが3台だてつづけに来る。
タイルを折りたたみ台車に積み込む仕事だ」
「のんびりやっていたら運転手に怒鳴られるからな」
「はい」
菊池は
「おい、腰を痛めるなよ」
ニヤニヤしながら所定の場所に行ってしまった。
「沖、タイルってなんだ?」
「タイル?・・・
内装に使うもの?」
2人は訳わからずトラックが到着するのを待った。
祐一は
「こういう仕事もいい人生経験だな。
商社に勤めていると現場の苦労がわからん。
たまには汗を流さないと」
「田中さん、ペンより重いの持ったことないから心配だな」
「俺を虚弱体質のように言うな」
大型トラックが1台入ってきた。
どうやら2人のいる場所にバックで入るみたいだ。
沖はすかさず誘導。
「オーライ!オーライ!」
丸太ン棒のような腕をした運転手が降りてきて
「荷を降ろしてくんな」
「はい」
荷物を見ると厚さ10センチくらい、30センチくらい正三角形の段ボールだ。
「沖、どうする?」
「じゃ俺が荷台に乗って降ろすから田中さん台車に積んでよ」
「了解!」
沖はヒョイと荷台に乗り
「きついなんて言ってたけど楽勝!楽勝!」
鼻笛をふいていた。
荷を持ち上げようとしたらズシリ!
「なんだ、これ?」
1度に5つ持とうとしたら沖でも腰がグキッとなりそうだった。
「田中さん。まじっ重いよ。
腰痛めないでね」
沖は小さい段ボール箱3つ持って荷台後部に運んだ。
置いた途端、ズン!
祐一はゾッとした。
3つ持とうとしたら腰が悲鳴をあげた。
ウッ〜
「田中さん、無理は禁物。
1つ軽く10キロはあるよ」
祐一は2つずつ台車に積み込んだ。
積むたんびにズシン!
なんだ、この重さは?
沖は持ち前の力で3つずつ運んできた。
祐一は2つ持ってそばの台車へ。
10回もやっていくとだんだん腕が痺れていく。
息もハァ〜ハァ〜いってきた。
まだ20箱だ。
荷台にはまだ沢山積んである。
そういえば午前中に1000箱?
体が持つか心配だった。
40箱目、祐一は腰をふらつきながらも台車に積み込んだ。
運転手が戻ってきて見るなり一喝!
「お前ら、日が暮れちまうぞ!!」
「はい・・・」
60箱目、息が荒くなってきた。
腕もパンパンだ。
荷台後部には沖が積み上げた荷でたまってきた。
「田中さん、少し休んで。
俺、手伝うから」
「いや大丈夫」
それでも100箱までなんとか頑張った。
班長がそれを見て再び一喝!
「てめぇら!そんな腰使いで積み上げて台車を運べるのか!!」
祐一はふと気がつき、台車を動かそうとしたらピクリともしない。
一箱10キロとしてもすでに1000キロ、1トンだ。
「頭が悪い奴らだ。
使い物になりゃしない!」
言い方が非常に乱暴だ。
祐一は正直カチンときた。
班長はまだ20才そこそこの感じ。
「こなくそ〜!」と思ったが生活のため。
「すみません」
沖は
「田中さん、一緒に運びましょう」
2人で台車を押し所定の場所に移動した。
班長は
「あと200あるんだぞ。
午前中で1000.明日になっても終わらないぞ!」
「トラック1台、1時間でやれ!」
時計を見るとすでに30分近くかかっている。
この調子でいったら1時間30分もかかる。
祐一はゼェ〜ゼェ〜言っていたが来た以上こなさなければ
いけない。
「田中さん、少し小休止しよう」
沖を見るとまだ余裕の顔。
祐一は情けない思いがした。
「いや時間がない。
頑張ろう」
気合いを入れ直し再び折りたたみ台車を組み立て積む。
置くたんびにズシン。
もう腕は感覚がなかった。
腰もふらふら状態。
沖の助けもありかろうじて200箱目。
休む暇もなく台車を組み立てズシン。
10月だというのに汗が滝のように流れ目に汗が入り汚れた手で目を
こするから痛い。
運転手が戻ってきて
「まだ終わらないのか〜
300程度でヒィ〜ヒィ〜言いやがって!
俺は一人で積んできたんだぞ」
「すみません、もうすぐ終わります」
沖の助けもあり300終了。
さすがの沖も息が少し上がっていた。
「田中さん、大丈夫?
腰を痛めたら元も子もなくなるから配置替えてもらおうか」
祐一はペタンと座り込んでいた。
「いや、金稼ぐというのは大変というのが改めて教わったよ。
少し休めば大丈夫!」
沖は
「喉が渇いたな〜
ジュースを飲みたいけど水道しかないね」
「あ〜、水を飲みに行くか」
近くにあった流しに行き、がぶ飲みに飲んだ。
美味い!
こんなに水が美味しいとは。
二人とも2020年じゃ当たり前のように清涼飲料水を飲んでいたが
水の美味しさを再認識した。
息もようやく整い
ピィ〜ピィ〜・・・
トラックのバックの音が聞こえてきた。
「田中さん、あと2台で終わりだ。
頑張ろう」
「おぅ!」
二人は息も絶え絶えにズシン・ズシンと積んでいた。
さっきよりかは力の配分方法もわかり、きついけど1台目より楽だ。
300を終了。
残り350だ。
祐一にとって1年分の汗をかいた気分だ。
作業服まで汗びっしょり。
今朝、着た時の他人の汗の臭いなど気にならなくなった。
3台目到着。
今度は時間が間があったのでだいぶ休息できた。
「沖、これが終われば飯だ。」
「田中さん、腹と背中がくっくきそうですよ。笑」
なんとか3台目も終了。
祐一は我ながらよく1000セットやったもんだと自分で自分を誉めた。
腕は筋肉が膨張し我ながら太い腕に。
「沖、俺もこの仕事をやっていけばヘラクレスのような体になるかな」
「パンパンですね〜
あとで筋肉痛が怖いですよ」
「俺は明日、筋肉痛が起きるけど田中さんは・・・」
「この野郎 笑」
二人は班長に終了報告。
「終わりました。
休憩してもいいですか」
汗びっしょりの二人を見て
「途中で投げ出す奴も多いなか、3台終わらせましたか。
ご苦労さん。
1時まで休んでください」
二人のど根性を見たのかさっきの口調と違っていた。
二人はロッカールームへ戻り部屋を開けたら菊池はすでに休んでいた。
「おいおい、なんだ、その顔は」
「二人ともクタクタじゃねぇか」
祐一は
「死ぬかと思いました。」
「タバコ吸うか?」
「いや、今朝頂きましたし十分です。
ありがとうございます」
「沖、腹が減っては戦はできん。
飯にしよう」
今朝、原さんが用意してくれた紙袋を手にした。
祐一は手渡された時、おにぎりが入っている割にはずいぶん大きな袋?と
思った。
開けてみると中には弁当の他、手拭い、軍手、水筒、タバコ、ライターが
入っていた。
「原さん・・・・」
祐一はジ〜ンときた。
弁当だけでもありがたいのに、こんなに沢山。
「沖、見ろよ。
原さんのこの気持を」
「もう涙が出ちゃいますね。
俺、一生恩返ししてもしきれないような」
「泣き言なんか言ってられないな。
午後も頑張ろう!」
「ウッ〜ス!」
祐一もお腹が空いていた。
弁当を取り出し開けると大きなおにぎりが2つずつ、沢庵とゆで卵もある。
二人は
「頂きます」と感謝しつつパクリ。
沖は
「うめぇ〜、最高のおにぎりだ!」
「本当だよな、塩味がうまい具合にピリリときいていて女房のおにぎりより美味い」
「あっ、そうだ。水筒があるんだ」
そう言い水筒を取り出すと、その下の茶封筒があった。
祐一は
?
手に取り中を開けると100円札が1枚。
「えっ?」
手紙も入っていた。
『田中様、沖様、仕事お疲れ様です。
慣れない土地で初仕事大変だと思います。
男の不細工なおにぎり口に合わないかもしれません。
こんな弁当しか出来ずも申し訳なく思います。
お二人、事情があってこの時代へ。
今日、夕方収入があるとはいえ、まだ手持ち金0。
収入がある前に不急の出費があるかもしれません。
その際は同封のお金を使ってください。
私は夜8時には帰宅する予定です。
田中さん、沖さんのほうが帰宅早いでしょうから部屋の鍵も
同封します。
先に我が家でくつろいでいてください。
今夜はまた美味しいもの、沢山食べましょう。』
原一郎
祐一は手紙を読んで男泣きに泣いた。
「原さん・・・」
「田中さん、どうしたの?」
祐一は手紙を持った手が震えてた。
手紙を沖に渡し
『俺と沖はどういう因果でこの時代に来たのかわからないが時代の漂流者。
本来なら宛てもなく彷徨うはずなのに246で原巡査の乗るパトカーと出会い、
署に連行。
だけど原さんのご厚意で家に泊めてもらい食事まで御馳走になっている。
どこの馬の骨ともわからん俺達を長年の友人のように接してくれている。
しかも今日、弁当まで作ってくれ小遣いまで・・・』
祐一は涙が止まらなかった。
沖もいろんな備品と手紙・100円札を見て、おいおい泣いていた。
「沖、俺達この100円は1円たりとも使わないぞ。
そして今日の稼ぎももちろん原さんに手渡しだ。
一生恩返ししてもしつくせない。」
涙声で訴えた。
「ちきしょう、汗が目に入って涙が止まらない」
「田中さん、俺この時代にずっといてもいいや。
原さんに一生恩返ししたい!」
「沖、これで100人力だ!
午後もどんな荷物でもやってやろうじゃないか」
「もちろん!!」
続く
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自転車のオートライト義務化2011.10.22 Saturday
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皆さんは、自転車にも交通ルールがあるのをご存じだろうか?最近不景気ということもあってか、自転車にのる人が多くなったように
思う。私の住む街だけだろうか?
とも思うが、どうやらどこの街でも自転車の交通マナーが悪く事故が多いようだ。
先日、東京の渋谷での一斉取締をテレビでみた。
イヤホンをしながらの走行は当たり前、逆送に信号無視、ベルを鳴らしながら縦横無尽に
歩道を走る。本当にこれが日本で起こっていることなのか?
と思った。
車に乗る私としては、何とかして貰いたい。
そして今1番困っていることは、夜間の無灯逆送信号無視走行!
これには本当に困っている。
これを解決する方法として、「オートライト義務化!」を提案したい。
ライトは、ただ自分が見やすいように点灯するのではなく、「私は自転車でここを走行しています」
と、他人に知らせるためだと思っている。
私も自転車にも乗るし、義務化となると辛い部分もあるが、早急に進めて欲しいと思っている。
花
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道路公団の闇(1)2011.10.20 Thursday
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前々から東京の首都高速道路を走っていて疑問に思っていた
ことがあります。
道路公団車両、大半が4輪駆動車。
もちろん東京・神奈川・埼玉を巡回し事故・落下物・などの時は救助、
回収に行かなければいけないからどんな天候でも行ける車といったら
4輪駆動車なのだろう。
しかしここまで高価な車両が必要でしょうか。
トヨタが世界に誇るランドクルーザー80系。
この写真車両は一番安いGXグレード。
だけど首都高を走っていると一番上級グレードのVXリミッテドも
沢山見かけます。
車両価格、まだ詳しく調べてませんが500〜800万はします。
とっても無駄遣いをしているような気がしてなりません。
首都高速道路だけでも1日の利用台数は約100万台。
1日の収入だけでも膨大な金額になります。
首都高速道路のホームページを見たのですが都合のいいことしか
書いてない。
営業が黒字なのか赤字なのか。
そして今日のテレビ報道で「首都高速道路、距離制料金に。
値上げ?値下げ?」と流れました。
政府は徹底的に無駄を削減、そして国民にも痛みを分かち合おうと
してます。
道路公団こそ民営化し無駄を徹底的に無くしたらどうでしょうか。
今回、調査不足で簡単な記事になりました。
改めて調べ続編を書きます。
まさやん
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心の豊かさ2011.10.18 Tuesday
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今日の日刊スポーツ新聞にショッキングな記事がありました。
http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp1-20111017-851199.html
中国広東省で2才の女の子がワゴン車にひき逃げされ、苦しんで
いるのに、なんと18人の通行人が見向きもせず通り過ぎる。
更に他の車にひき逃げされ両足を負傷。
その後、清掃車の女性運転手が見つけ、やっと救助。
しかし意識不明の重体という恐ろしい出来事。
日本を含め世界各国、国が豊かになるため経済発展してきました。
日本も高度経済成長・バブルなど一時期は経済大国と言われるように
なりました。
バブル時期の頃は「24時間働けますか」のような台詞のCMもありました。
国民みんな仕事第一!といった感じで家庭も顧みず、がむしゃらに働いた
ような気がします。
日本人の勤勉さで経済も豊かになったのですが、1つ忘れているものがあります。
日本人含め世界中の人々、心を忘れているような。
バブル時代の頃は他人を蹴落としても、自分さえ良ければ・・・なんて風潮も
ありました。
「人の不幸は蜜の味」なんて言葉を発した人もいました。
その結果、なにが生まれたかというとモラルの欠如です。
もちろん経済発展も欠かせません。
しかしここまで成熟した世の中、経済の豊かさだけを求める時代は終わった
んじゃないでしょうか。
今の時代こそ「心の豊かさ」を求める時代じゃないでしょうか。
中国の2才の女の子、あまりに可哀想です。
胸が締め付けられる思いです。
なんとしてでも助かってほしい!
まさやん
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群集心理2011.10.16 Sunday
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反格差デモが世界中で拡大している。
新聞記事を読むと80カ国以上、900以上の都市で計画がされて
いるという。
東京でもデモ行進が行われた。
今の世の中、私も不満だらけです。
言いたいこと沢山あります。
権利を主張することはいいことです。
だけど海外のデモのニュースを見るとデモから暴動に発展、商店やビルの
窓ガラスを割ったり暴徒化。
暴力からは何も生まれませんよ。
暴徒化する人は1人では何も出来ないと思います。
群集心理という味方で行動していると思います。
プラカードを見ると「職をよこせ!」のような文字がみえます。
外国の例ですが、日本の場合仕事を選ばなければ沢山あります。
大企業にしか的を選ばず就職活動したんじゃないでしょうか。
甘えてます。
「職をよこせ」のプラカードを持って訴えている人の中で本当に努力
したのかな?と思います。
私個人も一時期、大病に見舞われ職を失いしばらく無収入でした。
貧困時代も経験しました。
就職活動も苦しみました。
だけど仕事を選ばなければ職は沢山ありますよ。
私のいる職場は常に人手不足で悩んでます。
日本の場合、幸いにもデモ行進で終わってます。
世の中の不満を集団で抗議はいいと思います。
だけど暴力・暴徒化だけは絶対反対!
まさやん
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近未来小説 2020年(6)2011.10.15 Saturday
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シャカシャカシャカ・・・
「う〜ん、何だ、加奈は。
寝室で米をとぐなよ〜」
祐一は寝返りをすると大きな背中にぶつかった。
沖の背中だった。
「そうか、俺と沖は原さんのアパートで寝ているんだ」
慌てて飛び起き、見るとジャージ姿の原さんが台所にいた。
「おはようございます」
「おはようございます。
すみません、起こしてしまって」
「今、朝食の支度してます」
「原さん、申し訳ない。
何か手伝いますよ」
「いや、朝食といってもご飯に味噌汁・目玉焼き・納豆くらいです」
「まだ寝てていいですよ」
時計を見たら朝6時30分。
昨夜早めに寝て朝までぐっすり寝てしまったようだ。
沖は?と見るとお腹を出した状態で高いびきをかいている。
「沖!朝だぞ。
いつまで寝ているんだ」
「う〜〜〜ん」
「エンジンのかかりの悪い奴だ」
原は笑いながら
「疲れているんだから、まだ寝てていいですよ」
「すみません。今日こいつのバッテリー替えるか(笑)
エンジン始動が悪いようだ」
「田中さん、テレビでも見ますか?」
そう言いスイッチを入れた。
ニュースで日本は
「年10%以上の高度成長・3種の神器パワー」
が流れていた。
祐一は
「3種の神器パワー?」
「原さん、3種の神器パワーって何ですか?」
「洗濯機・テレビ・冷蔵庫なんです。
庶民にとって高値の花でしたから」
「つい前まで洗濯は洗濯板でしたから」
「洗濯機を買えてから冬は楽になりましたよ」
「まだ洗濯機ない家庭も多いですけど」
祐一の時代では洗濯機なんて空気のようなもの。
当たり前の中の当たり前。
だけど僅か数十年前の時代は洗濯機1つ高価な時代。
改めて2020年がどんなに贅沢な暮らしをしたかつくづく感じた。
傍で沖が
「う〜ん・・・・・」
ようやく起き出してきた。
まだ目は半開き。
頭はボサボサ状態。
「あれ、原さん、田中さん、早起きですね」
「何言ってんだ。
もう朝だぞ!
メカニックのくせにエンジン始動の悪い奴だ(笑)」
「俺、低血圧で寝起きが悪いんですよ。
ファ〜・・・」
大きな欠伸をした。
「さぁ〜、さぁ〜、布団をたたんで原さんのお手伝いだ」
原さん、洗濯とかやりますよ。
何でも言ってください」
「私がやります。
洗濯物出してくださいね。
のんびりしていいですよ」
「どうぞ、流し台で顔洗ってください」
「ありがとうございます」
田中と沖は顔を洗っている間に原は洗濯機のスイッチを入れた。
しばらくすると
「ガタガタガタ・・・」
凄い騒音だ。
2020年の時代だったら間違いなく騒音でクレーム間違いなしだ。
原は
「2020年って洗濯機どんな姿なんですか?」
「すべて全自動です。
洗いから脱水・乾燥まで洗濯機任せ。
洗濯物を放り込めば、すべてやってくれる」
「へぇ〜、いい時代だ!」
「だけどここまで便利だと人間退化しますよ」
「今日は2020年の話いろいろとお話ししますよ」
「楽しみです。
車の話とか聞きたいですね」
テレビの天気予報で
「今日の御殿場地方は曇りのち雨でしょう」
祐一は
「あれ!、雨?」
「S500のワックスかけが出来ない」
原は
「いつでもいいです。
日頃、ワックスかけなんかしないし、Sにワックスかけたらびっくり
しちゃいますよ」
「原さん、これ私達の時代の最高級ワックス。
1度かければ数ヶ月はピカピカですよ。
まだ新品だから使ってください。
もちろん天気のいい日にワックスかけますけど」
「田中さん、今日は楽しちゃったね」
沖はニヤニヤしながら話しかけた。
「この〜!」
祐一は
「今日は私のミニパソコンで上映会と2020年の話で盛り上がりましょう」
「この小さい板にような機械は今の時代のスーパーコンピューターの性能も
凌ぐほどの代物なんです。
「へぇ〜」
原はまじまじと畳んであるパソコンを眺めていた。
「これでどういうことが出来るんですか?」
「どういうこと・・・?」
「う〜ん・・・
何でも出来ます。
世界中の人達とすぐ交信出来たり文書の保管・作成も簡単にできるし
携帯用コンピューターです。
電話機もそう。
携帯電話機なんて2020年じゃごく当たり前。
性能もパソコン並みですよ。
カメラもついているしね」
話していくうち、炊飯器が炊けたようだ。
沖が
「あ〜、お腹空いた!」
「沖さん、ちょっと待っててください。
用意しますから」
「沖、何もしないで腹減った!はないだろう」
「働かぬ者喰うべからずだ!」
原は
「遠慮は無用です。
大したものは出来ませんが・・・」
「沖、明日から仕事だ。
今までの分、稼がないとな」
「もちろん!」
ピースサインを出して笑っていた。
「用意出来ましたよ」
そう言いちゃぶ台にご飯・大根の味噌汁・目玉焼き・沢庵・納豆を置いた。
「わぁ〜、豪勢!」
「俺なんか朝飯抜きだったから嬉しいな〜」
沖は美味しそうにゴクンと喉を鳴らした。
祐一は
「本当にありがたく思います」
「頂きます!」
3人は囲んで食事をした。
朝食が終わりお茶を飲みながら原は
「ところでどうやって、この時代にえっ〜とタイムスリップ?出来たんですか」
2人は顔を見合わせた。
祐一は
「家を出る時、天気予報では快晴。
こりゃ走り日和だとおもって夜中に家を出ました。
246を走って御殿場地域に来たら霧が出てきて頭痛もしてきた。
だんだん濃霧になり仕方なく無料駐車場に避難。
仮眠しようと思い寝て目が覚めたら昭和の時代?
SFの小説・ドラマ・映画なんて沢山あるけど、まさか自分達が。
正直まだ夢を見ているような・・・」
沖は
「俺も濃霧に出会って仕方なくバス停に避難。
寝て目が覚めたら警察官2人に職務質問されて話がまったく通じず。
もう悪夢見ている気分でしたよ」
「私も田中さんのS2000を見た時、何だあの車は?ってびっくりしました。
ナンバーは見たことないし、こりゃ不審車だ!と思ってすぐ追いかけました」
「ですよね。
この時代にS2000のような車が走っていたら誰でも不審がります」
原は
「元の時代に帰れる目処はあるんですか?」
祐一は
「さぁ〜?」
両手を挙げて
「お先、真っ暗ですね」
「もし霧が出たらまたタイムスリップなんてこと、ありませんか?」
祐一と沖は
「あっ、そうか!
霧が出そうな時、現場に行くのも手か!」
沖は
「田中さん、だけどまた違う時代に行ったらどうするの?
戦国時代とか。
俺、首はねられるの嫌だからね」
祐一は笑った。
「お前らしい発想だ」
「いつか霧が出たら試してみます。
その前に原さんに恩返ししなければ」
「同感!!」
沖も両手を挙げて賛成した。
「あっ、そうだ」
「パソコンでレースのゲームでもやってみますか?」
「ゲーム?」
「パソコンに内蔵してある車のレースのゲームなんです。
面白いですよ」
祐一は早速パソコンをセット。
電源を入れ、キーボードを操作。
原は興味津々でのぞき込んでいた。
「沖、場面は何がいいかな?」
「う〜ん、首都高環状線とか・・・」
「それ、いいな。
俺達の時代の街並みもわかるし」
「原さん、始めに私がやります。
操作方法教えますね。」
祐一はペース車両もS2000にしゲームスタート!
画面も実際に首都高を走っているかのようなリアルな映像と音。
原がびっくりしたのは首都高沿いにそびえ立つビル群だ。
「田中さん、何この風景???」
「私達の時代の東京の姿です。」
原は驚きのあまり目をまん丸くして画面に食いついていた。
祐一は専用の接続機器を使い、ゲームスタート。
スタートは湾岸大井入口からレインボーブリッジを通り環状線右周りの
コースにした。
手慣れた操作で湾岸直線をS2000のサウンドそっくりのエンジン音で加速。
高速コーナーを抜けレインボーブリッジを通過。
原は驚嘆の声をあげた。
「すげぇ〜、何この風景?」
高層ビルが建ち並び東京タワーが小さく見えるほど。
右側にはスカイツリーも見える。
原にとっては異次元の世界だ。
環状線に入り銀座・京橋付近のテクニカルなコーナーを高速で駆け抜ける。
祐一の目も少年のように輝いている。
沖は
「田中さんも走りになると少年だね」
傍で笑いながらちゃかした。
見事なドライブテクニックだ。
首都高1周するのに7分ちょっと。
沖は
「暴走親父だね 笑」
「何言うか!
お前の荒っぽさには負けるよ」
「原さん、教えますからやってみますか?」
「いえ、もう1度見せてください」
興奮で顔が真っ赤だった。
「じゃ沖、もう一度やって見せてくれよ」
「えっ、俺が・・・」
「俺、下手っぴだから」
そう言いながら早速接続機器を手にしていた。
目は獲物を狙うかのような鷹のよう。
「原さん、こいつの走り見てください。
半端じゃないですから」
祐一の走りは無駄のない滑るような走りだが沖の走りは荒削り。
無駄も多いが迫力といったらすざましいくらい。
タイヤもギャギャギャと悲鳴をあげ、ヘアピンカーブではドリフトをしながら
駆け抜けていく。
直線ではすぐに200キロ近いスピードまで出しコーナー手前でフルブレーキング。
「原さん、沖は免許証何枚あっても足りないですね。
取り消し確実!」
派手な走りだったが祐一よりタイムが2秒遅かった。
「ちぇ、何だよ〜
もう1回!」
迫力はあるが無駄が多いからタイムは落ちる。
「沖、次は原さんの出番だ。
そう熱くなるな」
「どうぞ、原さん
やり方教えますから」
「なんだか怖いですね〜」
「このスイッチがアクセル、これがブレーキ。これがハンドル操作・・・」
いろいろと教えていき、
「最初はゆっくりでいいです。
機器に慣れたら除々に全開していけば」
原は怖々と開始。
最初はゆっくり操作だったが段々と慣れ
「面白い!
本当に車を運転しているみたいだ!」
感激していた。
最初の1回目はタイムは20分近い。
だけど仕方ない。
「原さん、何度もやってください。
器が済むまで」
何回やっただろうか。
機器にも慣れコースも少し熟知していきたのか、
「おい、沖、原さんの走り見違えるようになったな。
こりゃ、ひょっとして好タイムを叩き出すかも」
「さすがS500使い、ドライブテクは違うね」
叩き出したタイムは10分を切るまでになった。
祐一は
「原さん、凄いね!
今日初めてやったのに10分切るなんて・・・」
「興奮してます。
こんな面白い遊びがあるなんて」
「目が疲れたでしょう
少し休みましょう」
「お茶を入れましょう」
そう言い原は立ち上がった。
3人でゲーム談義をしながら原は
「いい時代ですね」
「いや、ここまでリアルだと他にもいろんなゲームがあるんですが人を
殺したり物を破壊したり教育上よくないゲームも沢山あるんです。
だから実際に凶悪な犯罪もしょっちゅうです。
子供には教育上良くないですね
私達の時代、いとも簡単に人が殺されてます。
治安は悪いですよ」
「そうなんですか・・・」
「じゃ警察官も大忙しですね」
「他にも面白い内蔵ゲームがあります。
あとでやりましょう。
例えば織田信長のゲームとか戦略ゲームもあります」
「それも面白そう
なんだか1日があっという間に過ぎそうですね」
「田中さん、俺続きやっていい?
負けたの悔しいよ。
納得いかない」
「ったく、負けず嫌いなんだから。
どうぞ、お好きに」
そうするとまたパソコンを前に始めた。
沖も根っからの走り好きだ。
本来なら箱根やサーキットで走るのが一番いいのだがこの世界では
仕方ない。
ゲーム中、一本の電話が鳴った。
「沖、ゲームの音!」
音量を小さく絞り
「もしもし・・・」
どうやら署からのようだ。
会話をしていくうち、
「田中さん、沖さん、浜松の本田が是非S2000を見せてほしいという
依頼ですが、どうですか?」
「嬉しいです。」
「ただ明日は仕事なので、それ以降なら」
原は再び電話で会話。
しばらく会話して切った。
「じゃ、あさってメーカの方が警察署に来るみたいです」
「沖、楽しみだな〜」
「本田宗一郎が来るのかな?」
「広報担当か開発部門の人じゃないか」
「見たらびっくりするだろうな〜」
原は
「2020年って本田はどんな車を作っているんですか?」
「本田と限らず電気自動車が主流です」
「電気?・・・」
「エンジンを使わずバッテリーを動力源にし性能もS2000並み。
だけど音もせず、スタイルもコンピューターでデザインした車ばかり
だから、つまらない代物ばかりです。」
「なんだか想像つかないです。
電気が動力源なんて」
「車のエンジン開発といったらメーカーの長年のノウハウと何十億円と
いう巨額の資金があってはじめて開発できるというもの。
だけど電気自動車主流になってからはバッテリーさえあればあとはボディと
足回りくらい。
インドやマレーシアという国まで安い車を開発。
日本は苦戦してますね」
「インド?」
「車はアメリカやヨーロッパじゃないんですか?
アメリカのキャデラックとかみんなの憧れの車ですよ」
「アメ車の神話はとっくのとうに崩壊しました。
巨大なボディ、燃費が悪く走りもヨーロッパ車のようにいいわけではない。
絶滅した恐竜のような存在です」
「その点、日本車はコンパクト・燃費、走りも良く世界中で売れ世界中で
売れたのですが21世紀になってから中国・韓国・インド・マレーシア・他
いろんな国々が自動車メーカーを作って日本も大変な状況です。」
「私のS2000なんて2020年じゃ化石のような車ですよ」
原は指で数えながら
「え〜と僅か半世紀でそんなに変わるんですか。
驚いた」
沖は突然
「やった〜!」と歓声をあげた。
「田中さん、0,2秒勝ちましたよ!」
腕をまくり上げ勝利のポーズをする。
「あとでぎゃふん言わせてやる 笑」
時間は過ぎ、夜になった。
「原さん、ところで御殿場駅って近いですか?」
「歩いて15分くらいですか」
「7時集合と言っていたから6時に起きれば十分間に合うかな」
「沖、ちゃんと起きろよ」
「田中さん、目覚ましいくつかかけといてよ」
「じゃお前の携帯と時計にセットしておけ」
原は
「倉庫作業員も大変な仕事でしょう。
無理はしないでください」
「いや、体もなまっているからちょうどいいです」
翌日、朝になり目覚ましがけたましく鳴る。
祐一はすぐ飛び起きたが沖はまだ寝ている。
「こいつめ!」
「沖、起きろよ!」
眠そうな顔をしながら起き出した。
原はもう起きていた。
「おはようございます」
「おはようございます。
早起きですね」
「お二人の昼食用のおにぎり作りました。
男が握ったから形悪いですけど」
「すみません」
二人は顔を洗いシャツとGパン姿・スニーカーの格好で出かけた。
歩きながら
「沖、今日の稼ぎは殆ど原さんに渡さないといけないな」
「ここまで世話になったら1日くらいの稼ぎじゃ足りないですよね」
話ながら駅前に着くと古いボンネットバスが止まっていた。
○○興業・・・
「沖、あのバスだ」
走りながら近づきバスの隣に立っていた監督風の男性に
「おはようございます」
お辞儀をした。
男性は2人を一別。
なんだ、この格好は?という顔をした。
たしかにこの時代、Gパン姿はまだ珍しい。
ほとんど見ない。
それも沖は赤と黄色のスポーツシューズ。
「名前は?」
「田中祐一と沖龍也です」
紙を見て耳に差してある鉛筆で無造作に印をつけ
「乗れ!」
2人はバスに乗るとホコリ臭い。
「おはようございます」
すでに数人乗っていた。
乗っている人達を見てびっくり。
入れ墨をしている者、浮浪者じゃないかという者。
祐一は座席に座り小声で
「沖、護送車みたいだな」
「田中さん、このバス臭いよ。
ホコリは舞っているし座席は汚いし・・・」
「生活のためだ。仕方ない」
時間になり約10人くらいを乗せバスは発進した。
乗り心地はめちゃ悪い。
ガタゴトガタゴト・・・
あちこちきしみが生じている。
沖は
「なんだか憂鬱だな〜」
続く
まさやん
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